ボカロの文字PVとは?作り方をPCやスマホの場合で解説!
ボカロ(ボーカロイド)の曲を作成する際に、文字PVという効果が活用できます。文字PVとは、プロモーションビデオで文字が動く編集機能のことです。
本記事では、ボカロの文字PVのPCやスマホによる作成方法を解説します。
この記事の内容
- ボカロのPVとは
- PVとMVの違い
- 文字が動く文字PVやキネポについて
- 文字PVの作りに役立つ機能
- 文字PVをスマホで作る際の注意点
- 文字PVが作れる動画編集ソフト3選
- まとめ
ボカロのPVとは
ボカロのPVとは、ボーカロイド(アンドロイドボイス)を使ったプロモーションビデオのこと。実際の人間が歌う歌声ではなく、ボイスキャラクターによる歌声で作られたプロモーションビデオをあらわします。
PVとMVの違い
PVとMVという表現をよく耳にすることでしょう。PVとMVは、同じ意味で使われる場合があります。同じ意味で使われても違和感がない場合もあるでしょう。もし違いをあらわすとしたら、次の点で区別します。
- PV(Promotion Video):宣伝や反則を目的に作ったビデオ
- MV(Music Video):音楽ビデオ全般のこと
つまり、MVでも宣伝用に作られた動画であれば、PVと呼ばれるわけです。ボカロで作った楽曲は、利用用途によって呼び方が変わる可能性があります。
参考までに、ボカロで作成するMVについては、次のページをチェックしてください。
文字が動く文字PVやキネポについて
ボカロの曲を使ったPVには、文字PVやキネポと言われる映像効果があります。
文字PVの特徴
文字PVは、文字テキスト自体が動きのある映像になる編集効果のことです。テキストフォントやデザイン文字などで、ビジュアル感のある動く文字の動画となるでしょう。
キネポの特徴
キネポは、文字PVと同じ意味として使われることもあります。要するに、文字が動く映像です。キネポは、キネティック・タイポグラフィの略称。キネティック・タイポグラフィは、動きのある文字を美しくみせる技術と訳せます。
大きな意味では似ていますが、違いは次の部分ではないでしょうか。
- 文字PV:動きのある文字による映像
- キネポ:動きのある文字を美しくみせる映像技術
文字PVの作りに役立つ機能
文字PVは、動く文字の映像です。文字PVを作るには、動画編集ソフトを使います。ここでは、文字PV作成に役立つ機能を紹介しましょう。
タイトル
動画編集ソフトの機能「タイトル」をクリックすると、いくつかのパターンのタイトルが選べます。
- 人気:そのまま使えるエフェクト加工済みの人気タイトル
- 字幕:動画の中央下部に表示される字幕タイトルのテンプレート
- デザイン文字:立体表現のワードアートテンプレート
- ミニ動画キャンペーン:オープニングタイトルに使える動く文字テンプレート
- エフェクト文字:エフェクト加工済みのデザイン文字テンプレート
これらのテンプレートはテキスト文字を差し替えるだけで活用できます。そのため、手動によるエフェクト加工などは不要です。
デザイン文字
デザイン文字機能は、登録されているフォントや3D文字効果などを使って文字の装飾ができます。アニメーション機能を設定すれば、文字の出現や削除の動きに変化が付けられます。たとえば、文字を時計回りで回転させたり、波状に動かしたりなどができるでしょう。
エフェクト文字&ビートテキスト
エフェクト文字は、テキストを表示時間内にさまざまな動きで表現できる機能です。文字PV作成には欠かせない機能ではないでしょうか。文字が点滅したり、ジャンプしたりなど映像効果として期待できます。
文字PVをスマホで作る際の注意点
文字PVは、スマホでも作成できます。動画編集アプリはスマホにインストールして使うタイプです。本記事では、文字PVを作る動画編集についてパソコン主体で説明しています。その理由は、詳細なデザインの調整しやすさがスマホでは難しいからです。
スマホの場合は、画面が小さいためスマホアプリの編集画面上の操作でタップミスを起こすかもしれません。パソコンの大画面のほうが細かい調整に適しているでしょう。
文字PVが作れる動画編集ソフト3選
文字PVの作成には、動画編集ソフトの利用をおすすめします。ここでは、文字PVが作れる3つの動画編集ソフトを紹介しましょう。
- 文字PV作成に使える機能が満載:Filmora
- AI生成機能を使って編集できる:Cupcut
- 簡単な動画編集であれば手軽にできる:AvlUtl
文字PV作成に使える機能が満載:Filmora
Filmoraは、文字PV作成にそのまま使える「エフェクト文字」や「デザイン文字」などが用意されている多機能な動画編集ソフトです。文字PV(歌詞動画)やAI動画などの編集ができます。スマホ版(Filmora for Mobile)もパソコン版と同じく、無料で利用できます。
ただし、パソコン版のほうが動画編集全般に利用できる機能が豊富です。スマホ版のFilmoraは、SNSにアップするショート動画向けのアプリではないでしょうか。
作成したPVの音声加工やボーカルリムーバー(ボーカルのみ抽出)などの機能が無料版でも利用できます。
AI生成機能を使って編集できる:Cupcut
CupcutCupcutは、スマホやパソコンで動画編集ができるアプリです。豊富なテンプレートを編集した文字PVの作成ができます。背景の削除やAI色補正機能などを活用したAIによる自動処理も利用できるアプリです。無料でも利用できますが、音声加工やボーカルリムーバー機能は有料版限定の機能になるでしょう。
簡単な動画編集であれば手軽にできる:AvlUtl
AvlUtlは、AVIファイルに特化した動画編集ツールです。無料で利用できますが簡単な機能に限られます。そのため、凝った編集には向いていません。簡単な文字PV作成に向いているツールです。
まとめ
ボカロの曲を使った文字PVは、動画編集ソフトで動きのある映像に仕上げられます。今回紹介した動画編集ソフトの場合は、無料でも豊富な機能を使える点がポイントになるでしょう。
エフェクト文字やデザイン文字のバリエーションが豊富であれば、文字だけの映像でも注目度を高められるかもしれません。ぜひ、チャレンジしてみてください。
ちなみに、ボカロの曲を作る方法については次のページで解説しています。